小児クリニックの看護師さんにもPEARSは有用です

小児医療の特徴

大人の救急と異なり、子どもの具合が悪くなった場合、まず保護者はかかりつけのクリニックや医院に子どもを連れて行く事がほとんどです。

小児医療の特徴は「まさにこれ」ではないでしょうか。

そう。

つまり、個人クリニックや医院に勤務する看護師さんほど小児の重症疾患や緊急度が高い疾患に遭遇する頻度が高いということです。

救命救急センターや救急外来は?

救命救急センターや救急外来に勤務する看護師さんにとってもPEARSの知識は必要不可欠です。

なぜなら、トリアージ制度を導入している医療機関も増えていることから、Walk-inで最初に患児に接触するのは医師ではなく看護師さんが多くなりました。

では、救急車搬入の場合はどうでしょうか?

基本的には、救急救命士さんからの医学的な報告(ホットライン)を基に受け入れ準備をします。

つまり、患児の状態を大体はイメージしながら接触することになります。

裏を返せば、救急救命士さんにはPEARSで扱う知識は絶対必要不可欠ということです。

クリニックや医院では?

今度は、クリニックや医院、いわゆる「開業医」で勤務する看護師さんはどうでしょうか。

冒頭にも書きましたが、自分の子どもの異変に気付いた保護者は、まずはかかりつけ医を受診することが大半です。

ほとんどの場合、受診に関する現病歴などの事前情報は何もなく、いきなり看護師さんが予診を始めることになります。

そんな時、役に立つのはPEARSの知識です。

受診は受付順?

個人クリニックの場合、利用者(患者)の負担を軽減するために、「予約順・受付順」のスタイルで診療を行っていることが多いと思います。

例えば、真冬の12月をイメージしてください。

季節性インフルエンザが流行している時期です。

診察順番が1番目の患者さん(1歳)の主訴は「発熱」としましょう。

その子は待合室の隅にあるキッズスペースでニコニコと遊んでいます。

では診察順番が6番目の患者さん(1歳)の主訴は「元気がない」と書かれています。

その子はお母さんに抱っこされていますが、タオルケットで抱かれていて顔がはっきりと見えません。

このまま受付順(予約順)に対応したらどんなことが想像できますか?

実は「元気がない」と主訴に書かれたお子さんは、脱水による低血圧性ショック。

そう、大事なことは、しっかりとした根拠を基にトリアージすることです。

何か変!何が変?そこがPEARS!

個人クリニックには様々な患児が保護者に連れられて来院します。

保護者の大半は非医療従事者です。

だからこそ、個人クリニックでも一定の割合で重症の患児に対応することがあります。

看護師さんが予診をした時

「この子、何か元気ないよねぇ、熱があるからかなぁ?」

ではなく

「この子は、発熱で受診されたけど、呼吸努力の所見があって喘鳴がある。今は軽度の呼吸窮迫と判断するけど、診察順位を上げた方がいいね。先生に報告しましょう。」

このように根拠を持ったアセスメントが非常に重要です。

そのためにはPEARSで扱う体系的アプローチの習得が重要です。

Walk-inで来院された場合、最初にアプローチするのは看護師さんです。

Child Future 熊本のPEARSでは、受講される方の背景に応じたシミュレーションを取り入れています。

ぜひ受講を検討されてください。

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