小児外傷への対応(クエスチョン編)

早速ですが、フィクション症例を提示いたします。

2歳 女児 歩行中に乗用車と接触 詳細不明

救急救命士の方は、いつも通りの現場活動をイメージしてみてください。

看護師の方は、例えばDrヘリ、Drカー、もしくは病院に搬送されてきたとしてイメージしてみてください。

現場は、片側1車線の道路で、そこまで交通量は多くない場所です。

徐々に現場に近づいてきました。すると、救急車のフロントガラスから倒れている女児を見ることができました。どうやら頭部から出血しているようで、体動の有無はここからだと見ることができません。

現場に到着し救急車は停止しました。

あなたの視界に入った女児は、眼を閉じており、明らかにゴロゴロ音が聞こえます。また、頭部からは持続する出血があるようです。

あなたは、隊員の一人に止血するよう命じ、もう一人の隊員には、すぐさま頭部保持を行いつつ吸引の準備を行うよう指示しました。

隊員がすかさず吸引を行い、あなたは気道の評価を行なったところ、とりあえず先ほど聞こえていたゴロゴロ音は聴こえなくなりました。呼吸の評価をしようとしましたが、呼吸回数は遅く、明らかに不規則的な呼吸です。また、止血処置を終えた隊員がSPO2モニターを装着したところ、SPO2値は90%であり、表示されている脈拍数は70回です。

隊員があなたに「隊長!酸素投与準備を行いますが、リザーバー付フェイスマスクでいいですか?」と聞いてきました。

あなたは、数秒間悩んだ上、「リザーバー付フェイスマスクで高濃度酸素投与!」と隊員に命じました。

その後、循環の評価を行い、橈骨動脈は触知でき回数はやはり70回。CRTは3秒でした。

呼び掛けに反応はなく、強い痛み刺激でわずかに顔をしかめます。瞳孔は両側4ミリでペンライトの光を当てても反射が鈍いようです。

 

さて、フィクション症例を見ていただきましたが、この現場活動はいかがでしょうか?

何か「よくない点」はあったでしょうか?

 

次回、アンサー編と題し、記事をアップします。