救急救命士と看護師によるPEARSコース

平成30年6月5日

PEARSコースwithシミュレーションを熊本市で開催しました。

今回も協力団体であるBLS横浜との共催でした。

受講生は救急救命士の方が2名、看護師の方が4名(救急、産婦人科)の6名が受講してくださいました!

当会や日本医療教授システム学会ITC傘下が開催するPEARSコースでは、基本となる病態生理を基にアセスメントを考えてもらいます。

「循環血液量減少性ショックで脈圧が狭くなるのはなぜ?」

「血液分布異常性ショックで脈圧が大きくなるのはなぜ?」

「呻吟はなぜ生じるのか」

「肺炎でクラックルが聴取できるのはなぜ?」

このように、その所見はなぜ生じるのか等の理由をしっかりと学んでいただきます。

そして前半に行う呼吸と循環のケースシナリオ。

これはDVDを観ながら第一印象や1次評価を考えてもらい、呼吸と循環のどちらにトラブルがあるのか、そしてタイプと重症度を考えてもらいます。

最初のうちは難しく感じる方もいらっしゃいますが、進行するにつれアセスメントもスムーズにできるようになって頂けました。

また、当会や連携団体が開催するPEARSでは、「報告」にも力を入れています。

例えば受講生が看護師さんだった場合、ドクターに対しどのように報告するのか、どんな言い方をすれば緊急度や重症度が正確に伝わるのかなどを体験していただきますし、救急救命士さんの場合ですと、どのような要領で病院への連絡を行うのか、どのような根拠を基にドクターヘリやドクターカーを要請するのかなど、他では経験できないような内容も取り入れています。

そして、Child Future 熊本や当会の連携団体が重視しているシミュレーションを行いました。

今回はシミュレーションの一部を少しだけ紹介します!

受講生は3名でチームを組みます。

最初のリーダーは救急救命士さんです。

インストラクターから想定を伝えられます。

「2歳の男児 自宅で兄弟が遊んでいた金属バッドが頭部に当たり負傷」

そして自宅の玄関を開けたというところからシミュレーションがスタートします。

すると映し出されたのは実際の患児の映像。

ここからチームメンバーは第一印象や1次評価を行い、必要であれば処置(介入)を行います。

「バイタルは?」

とインストラクターに問うても答えは付与されません。

普段の現場や臨床の場面と同様に、資機材を装着すればバイタルサインの数値が液晶に表示されます。当会のPEARSコースwithシミュレーションでは、Ipadを積極的に活用することで臨場感を最大限に感じてもらうことができる内容となっています。

この時、表示された脈拍数やSPO2の値を見たメンバーはすかさず「酸素投与」を開始します。

しかしSPO2値は変化がなく、呼吸も不規則です。

その後、チームは適切な処置(介入)を行いドクターに連絡、そして搬送を開始しました。

このような感じでシミュレーションを行いました。

受講された方の処置や判断によってバイタルサインの数値はリアルタイムで変化していきます。

モニターの音程が上下するあの環境は正直汗だくです。

しかし、実際の救急現場や看護の場面ではまさにこのような風景ですよね。

また、チームリーダーが看護師さんであれば、病棟編やER編のように受講される方の背景に応じてリアルなシミュレーション設定を行っています。

コースが終了し、受講された方の感想が印象に残っています。

「座った状態では分かっていても、いざシミュレーションになるとなかなか動けない」

まさにご指摘の通りです。

だからこそ当会では、シミュレーションを含むPEARSコースに力を入れています。

日本ではシミュレーションを含まないPEARSコースが一般的になった印象がありますが、日本医療教授システム学会ITCでは、シミュレーションを重要視しています。

ぜひ臨場感溢れるPEARSコースwithシミュレーションを経験してください!